「共生学の話題—「北欧」モデルと日本の福祉社会」ゲスト講義(フリッケ・ヨシュア 氏)
2025.6.18
2025年6月18日 OU-SDGsプログラム選択科目 「共生学の話題—「北欧」モデルと日本の福祉社会」において、下記の通り、 NPO法人ハニー・ビー (障害福祉サービス等事業)のフリッケ・ヨシュア (Fricke, Joshua) 氏がゲスト講義をされました。
授業実施内容
第7回の授業において、NPO法人ハニー・ビーで職員として働くフリッケ・ヨシュア氏より、「ドイツの作業所・日本の作業所」というテーマで、障がい者を対象とした福祉的就労にみる日本とドイツの比較研究について講義をしていただきました。フリッケ氏は2025年3月に大阪大学で博士号を取得、現在は日本の福祉的就労の現場で勤務しながら研究活動を続けています。本ゲスト講義では、ドイツの青年(当時18歳)が日本の障がい者支援に関心を持った背景、大阪大学に留学した背景などの経験談や事例を交えながら具体的にお話しいただきました。また、履修生との間での質疑応答や障がい者就労をテーマとしたディスカッションを行い、ドイツの制度に関する質問や意見等が学生から出されました。授業後は、授業に対するコメントの提出を学生に課しました。
実施効果
- 大阪大学OUマスタープラン実現加速事業(活性化A)「DE&I実装キャンパスの実現」において毎月、豊中キャンパスでパン販売を行うNPO法人ハニー・ビー(障害福祉サービス等事業)の活動の意味について、SDGsの理念とともに履修生に伝えるきっかけとなりました。
- また、全学共通教育において、地域の障がい者団体(NPO法人ハニー・ビー(豊中市))との協働による社学共創の授業が実施できました。
- フリッケ氏は学部時代に大阪大学へ留学し、その後、本学博士後期課程に入学し、2025年3月に博士(人間科学)を取得しました。学部生に対して、フリッケ氏の実体験から海外留学の意味やDE&I分野の国際比較研究の可能性を伝えることができました。
参考:授業紹介ページ