授業紹介 Our Classes ※科目名が同じでも担当教員により内容が異なる場合があります。履修登録の前に必ずシラバスで内容を確認してください。 時間割コード 135246 2025(令和7)年度 OU-SDGsプログラム選択科目 秋冬学期 金 1 シラバスを見る 共生学の話題—国際協力学 科目区分基盤教養教育科目(総合型科目) 担当教員 伊東 さなえ(人間科学研究科) 本授業では、文化人類学および地域研究の観点から、国際協力の現代的な状況を理解することを目指します。まず、国際協力の歴史的な展開や関わるアクターについて学び、そのうえで、実際に国際協力が行われる地域において、それがどのように実践され、地域社会に受容されているのかを具体的な事例を通じて検討します。さらに、グローバル化や気候変動などのトピックを軸に、国際協力をめぐる現代的な課題を学びます。 授業では、国際協力の現場に携わってきた実践者や、さまざまな地域で国際協力を研究してきた専門家をゲストスピーカーとして招聘する予定です。また、グループワークを取り入れ、国際協力を多角的に捉え、議論する力を養います。本授業が、それぞれの学生が自分なりの国際協力への関わりの可能性を探るきっかけとなればと思います。 SDGsとの関わりSDGsは、国際的に皆が取り組むべき課題とされています。しかし、実際には、経済的な格差や地理的な条件から不利な状況にある人々と恵まれた状況にある人々との間ではその取り組みは異なってきます。こうした格差を踏まえると、SDGsの達成には広い意味での「国際協力」が不可欠であるといえるでしょう。 本授業では、国際協力の視点からSDGsを考察します。気候変動やごみ問題など、私たちの行動と密接に関連する課題は、経済的・地理的に不利な地域で特に深刻化しています。これまでの国際協力や開発援助の理念、その変遷、そして現代の課題へのグローバルな対応の可能性を検討することで、身近な行動につなげる契機となることを目指します。