授業紹介 Our Classes ※科目名が同じでも担当教員により内容が異なる場合があります。履修登録の前に必ずシラバスで内容を確認してください。 時間割コード 137205 2025(令和7)年度 OU-SDGsプログラム選択科目 春夏学期 水 4 シラバスを見る 共生学の話題—「北欧」モデルと日本の福祉社会 科目区分基盤教養教育科目(総合型科目) 担当教員 斉藤弥生、佐藤桃子(人間科学研究科) スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、アイスランドは北欧5か国と呼ばれ、福祉先進国、環境先進国、教育先進国、ジェンダー平等の国など、ユニークで特徴的な政策がいつの時代も注目されています。福祉の充実が経済成長の足かせになると考えられてきた時代がありますが、北欧諸国をみると、IKEAやH&Mのような世界規模の国際企業を有し、「格差なき経済成長は可能!」という事実を世界に示しています。グローバル化が進む中で、外国にルーツを持つ人たちとの共生社会という新たな課題に直面しています。 人口規模が小さい、これらの国々がなぜ世界から注目されるのか。すべての人を対象にしたユニバーサルな普遍主義型の福祉制度は「北欧モデル」と呼ばれています。この授業ではスウェーデン、デンマークの社会を紹介しながら、日本社会の課題を考えていきます。支援を必要とする人たち、例えば、障がいのある人たち、高齢者、引きこもり状態にある若者、虐待を受けた子どもたち、生活に困窮する人たちの暮らしはどうなっているのか。どのような支援策が必要なのか、みなさんと一緒に議論したいと思います。 SDGsとの関わりSDGs達成度ランキングで常にトップを走り続けているのが北欧諸国です。2024年版ランキングでは、1位フィンランド(86.4)、2位スウェーデン(85.7)、3位デンマーク(85.0)、7位ノルウェー(82.2)です。一方、日本は18位(79.9)。 日本において特に深刻な課題、重要な課題があると指摘される「ジェンダー平等」(目標5)、「人や国の不平等をなくそう」(目標10)、課題が残るとされる「貧困をなくそう」(目標1)、「すべての人に健康と福祉を」(目標3)、「平和と公正をすべての人に」(目標16)について、北欧諸国との比較で日本が抱える課題をより明らかにし、その解決先を模索します。 PAGETOP