大阪大学 OU-SDGsプログラム

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大阪府豊中市待兼山町1−16
大阪大学全学教育推進機構

授業紹介

Our Classes

※科目名が同じでも担当教員により内容が異なる場合があります。履修登録の前に必ずシラバスで内容を確認してください。

時間割コード 135241
2024(令和6)年度
OU-SDGsプログラム選択科目
春夏学期
水 4

共生学の話題

科目区分
基盤教養教育科目(総合型科目)
担当教員
宮本 匠(人間科学研究科)

「共生学の話題」は、現代社会における共生のあり方を理解するための鍵となる理論を学び、主に災害ボランティアや災害復興の事例をもとに講義とグループ・ディスカッションを行っています。

「地面が激しく揺れる」、「大量の雨が降る」、災害と聞くとこうした異常な自然現象を思い浮かべるかもしれません。しかし、これらは災害の原因ではありますが、これだけでは「災害」にはなりません。「災害」とは、これら異常な自然現象と、人間社会(の弱さ)が交わるところに生じます。その意味で、「災害」はまさに学際的、領域横断的に取り組んで、理解をしたり実践する必要がある領域です。

授業では、被災地における具体的な事例を提示した上で、そこで生じる問題についてグループ・ディスカッションを行っています。ディスカッションの内容を全体で共有するとともに、その問題の背後にある構造や、理論的な補助線についてもお話ししています。また、「災害」を主な事例とはしていますが、できるだけそこから現代社会における他の問題にも通じるような視座を見出すことを大切にしています。

SDGsとの関わり

被災地で生じる問題を総合的に考察することで、SDGsにおける17のゴールがばらばらに存在するのではなく、現場においてはつながりあったものとして存在することを学びます。またSDGsの「誰一人取り残さない(leave no one behind)」は、1995年の阪神・淡路大震災の被災地から生まれた「最後のひとりまで」という実践・哲学と重なるものがあります。「誰一人取り残さない」ためには、どのような実践が大切なのか、どのような社会制度が求められるのか、一緒に考えましょう。

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