授業紹介 Our Classes ※科目名が同じでも担当教員により内容が異なる場合があります。履修登録の前に必ずシラバスで内容を確認してください。 時間割コード 137199 2024(令和6)年度 OU-SDGsプログラム選択科目 秋冬学期 金 5 シラバスを見る 現代の環境を考える 科目区分基盤教養教育科目(総合型科目) 担当教員 百瀬 英毅、髙橋 賢臣(安全衛生管理部) 「現代の環境を考える」は、安全で快適な生活を送るために「私たちができることは何だろうか?」、そもそも「安全で快適とはどういう状態を指すのであろうか?」という素朴な疑問を出発点にして、現代社会における環境問題や安全に関わる問題について、幅広く取り組むための視点を養うことを目的としています。現在、我々を取り巻く環境についてはマスコミなどを通じて非常に多くの情報がもたらされますが、この科目では、これらの情報について科学的な(特に自然科学的な)観点を持って自ら考えて受け取ることで、問題を客観的に捉え、解決への糸口に繋がる道を探る能力の涵養することを目指しています。環境に関する情報の中には、不正確であったり不確かであったりするものや、発信者の意図で一部が誇張あるいは矮小化されていることがあります。これらの情報に振り回されずに、この問題を客観的な立場で捉え、腰を据えて取り組める素養を身に付けることも目指します。 全15回の授業のうち、大きく2つの話題に分けて授業を進めていきます。 前半は現代社会におけるエネルギー問題に焦点を当てます。人類が社会生活を送る中で切り離すことが出来ないエネルギーについて、それをどのように「取得」し「使用」されているのかから考え始めます。そしてそのエネルギーを電力と考えた場合、発電方法の種類・割合などから我々が何に依存しているのかを考えていきます。さらには、我が国の発電方法や電力需要を考えるうえで避けては通れないのが福島第一原子力発電所の事故です。原発事故が何を原因として発生したのかを、施設面として脆弱な構造と、安全設計面として想定不足だった点について解説し考えていきます。そして最終的に、我が国の今後の取り得るエネルギー政策として何が重要なのかを学生たちが議論をして発表してもらいます。 後半では、まず地球温暖化を始めとする気候変動問題について取り上げます。問題の内容、国際的取り組みの歴史、現在の国際的な枠組みといった内容に加え、我々の身近な経済的な話題からも地球環境問題を捉えて考えます。また、地球温暖化・気候変動というスケールの大きい問題以外に、シックハウスに関する問題など、我々の身近にある局所的な環境問題についても話題として取り上げ、広い視点をもって環境問題に取り組める姿勢を身に付けることも目指します。 SDGsとの関わり現在進められているSDGsの前身はMDGs(ミレニアム開発目標)と呼ばれるものになります。このMDGsは2000年9月にニューヨークで開催された国連のミレニアム・サミットが契機となって制定されました。そして、この国連ミレニアム・サミットの開催には、それ以前に開催された非常に多くの環境に関する国際会議が繋がっていて、地球を取り巻く環境について議論が行われてきました。SDGsの流れを知るには、国際的な環境問題への取り組みが大きく関わっているため、これらの歴史を学びつつ、環境面を主な切り口にしてSDGsを捉えていきます。 関連リンク (外務省)外交政策 > ODAと地球規模の課題 > 地球環境 > 国連環境計画 (国連環境計画)Homepage of United Nations Environment Programme PAGETOP